macOS CatalinaはiTunesの廃止など大きな変革があり、Gatekeeperの強化など開発者の頭を悩ませる変化もあります。
そんな中で、ひっそりと動画変換機能が修正されていました。
macOSにはLion以降ずっとavconvertという動画変換コマンドが内蔵されてきました。その機能はMojaveまでほとんど変化がありませんでしたが、Catalinaではほぼ全面的に書き換えられました。
avconvertのhelpを見てみましょう。
% avconvert --help
usage: avconvert [--param ...]
Required parameters:
--preset (or -p) Use --help to list all available preset names.
--source (or -s)
--output (or -o)
入出力とプリセットの記述方法は従来と同じですが、その他のオプションはほぼ内容が一新されています。プリセットの内容は、従来の項目に加えて新たなプリセットが追加されています。おそらく、オプションまで使いこなしているユーザーはほとんどいないことを前提に最小限の互換性を残して拡張する方針だったのでしょう。
新たに追加されたプリセットにより、4KやHEVCを明示的に指定してエンコードすることが可能となりました。
METから新しいavconvertの設定を利用するには、カスタム設定画面から新規設定を作成してプリセット一覧を呼び出します。画面サイズの変更機能がavconvertから削られたように見えるので、必要に応じて前段の処理としてffmpegでリサイズしてavconvertにデータを渡すことが可能です。ffnpegをスキップすることもできます。
avconvertでHEVCをエンコードする最大のメリットは、T2チップなどを用いたハードウエアエンコードが利用できると見込めることです。METの変換予約機能を用いると複数のファイルをGUIから連続変換できるので便利でしょう。
posted by MacLab. at 15:31|
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